<コラム> グルマンな香り(前編) <コラム> グルマンな香り(前編) <コラム> グルマンな香り(前編)

ミラー ハリスのフレグランスエキスパート、ニック ギルバートが、「ブライトン ロック」とグルマンフレグランスの甘い世界をご紹介します。

香水の世界で「グルマン」 なフレグランスといえば、香りに鼻を近づけると、食べられそうで、甘く、食欲をそそる香りを感じるものを指します。伝統的にはウッドやフローラルとともに供され、香りの拡散とやみつきになる美味しさを香水に与える効果があります。

ミラー ハリスには、グルマンの空想をくすぐるペアの香り「ブライトン ロック」「ブラウジー」があります。美味しそうで、ノスタルジックな風味をひとなめするような…。グルマンを楽しむには、このほかにどんな香りをかぐべきでしょうか?


ブライトン ロック

子供の頃ののんびりした夏の思い出を捉えた香りはなんでしょう。スティック状のロックキャンディ、とろけるアイスクリーム、そして海辺の香りほどよく捉えているものはありますか?いいえ、ありません。あなたが夏を過ごしたであろうブライトン、ウェストワード・ホー!、あるいはブラックプールやウーラクームといった海辺の町とパーフェクトなコンビネーションを見せるのがこれらの香りです。もう何年も前からイギリスを故郷と呼ぶフランス出身のジュリー プラシェットが調香した「ブライトン ロック オーデパルファム」はこうした要素を完璧に捉えています。


ブラウジー

私の子供の頃の思い出といえば、ストロベリーフォームをのせたソフトクリームを手に、溶けたバニラと日焼け止めの香りに包まれてゆっくりとビーチに帰っていくこと。「ブラウジー オーデパルファム」のジューシーで美味しいストロベリーリキュールの香りは、一瞬にしてあの無邪気な頃に運んでくれます。暖かみのあるカーネーションと艶めかしいローズの作用の組み合わせは、そうした思い出よりもずっとまといやすくて大人っぽい香りですが、「ブラウジー」の甘美で遊び心のある側面は否定できません。